1組に到着すると、そこには
ちゃらちゃらの石田しか
居なかった。
伊野は多分、副委員長の仕事
か何かで今はいないのだろう。
内心嫌だな~とか
思いながら教科書を机の上に
乗せていたとき、
肩にいきなり体重がかかった。
「よく見ると八田堀って
可愛いよな」
「はぁ?」
「まぁ、いきなりでかい声出すし、
愛想ないし、
お前にゃ絶対彼氏なんて
できないだろうね」
いらっ、ときた。
それはもうどうしようも
ないくらいに。
「彼氏なんてできなくて
いいよっ!!
このっ!!ナスが!!」
そういって私は
石田におもいっきり蹴りを
かました。
石田が痛がってる間に
私は図書室に向かった。
1人で本が
読みたい気分だ。
