恋い焦がれ




在原のなんちゃらとかいう
人物を俺に例えて、
俺自身ではないが、俺の恋愛観を否定せずに
むしろ、かっこいいとまで
言ってくれた。

純粋に嬉しかった。

八田堀なら、俺を受け止めてくれる、
運動会の時にそう感じた。



だが、俺はその前に
八田堀のある人物への思いを感じとっていた。

燈紀への恋心。

今まで、友人としか思ってないみたいな事を
言ってたけど、
運動会以降に、きっとその気持ちは
いとも簡単に恋心に
変わってしまったのだろう。

今日の朝の素振り、
そして、さっきの八田堀の発言。




俺は目に少し涙を浮かべた。