「ねぇ、聞いてよ!
うちの彼氏また告白されたの!
修ちゃんには、
私しかいないのにねー」

裕子が頬をピンクに染めながら
嬉しそうに話す。
彼女のいう修ちゃんとは
同じ学年の板垣修弥の事だ。

どうやら、裕子は入学式の日
に告白され
現在に至ってるらしい。

「私には無縁だなー」
「ちゃんと探せば素敵な人
絶対いるって!
私、梨乃の恋愛、めちゃ
応援してるよ?」
「うーん……」