私は屋上前の扉にかけこんだ。 まさか、あの ちゃらちゃらに私の恋心が ばれてしまったのがとてつもなく悔しい。 もし、変な噂を流されたら、 私はどうしたらいいのだろう。 深いため息をつくと、 ふと裕子の顔が目に浮かんだ。 あっ、 裕子にこの気持ち言わなきゃ 駄目かな。 遂に、私にも好きな人 できたよって。 私は立ち上がると階段降りてすぐの 6組に向かった。