登校している時

「梨乃っ」

後ろからの声に気付いたが
わざと無視。

「梨ー乃っ」

すると、声の主は飛びかかる
様に抱きついてきた。

「なぁにー?」
「梨乃、無視したでしょ!!」
「うん」

目の前の女の子は前沢裕子。
中学生の頃からの友人で
頼もしい女の子だ。