present for you

「じゃあ最後、リボンを付けていきますね」
 小さな箱からリボンをいくつか取り出し選んでもらう。
それを、さっき飾った牛乳パックに巻き付けていけば完成だ。

「な、なんか、すごいかわいらしくなってしまった…」
「いいじゃないですか。かわいらしいの」
 自分の作った完成品とにらめっこする男性の様子に笑いながら言った。
「男の俺が持ってても違和感と言うか、寂しいと言うか」
「誰かにプレゼントしたらどうですか?丁度リボンも付いてるし」
 言った後に¨彼女¨ではなく、¨誰か¨と言葉をぼかしている自分に気がついた。母親、妹、姉、など「家族にあげるよ」って言葉が出る事を期待している。
まだあって間もない男性なのに…。

「や、特にプレゼントする相手いないんで、貰ってくれますか?」
「はい?」
 これはどういう意味かしら…。
パッと浮かんだのは私のこと好意的に思ってくれてプレゼント。でも、それは楽観的過ぎ、自惚れるな自分。「いらないけど、せっかく作ったし、捨てるのもったいないからあげるよ」って意味かな。
 一瞬のうちに私の頭の中は色んな考えがぐるぐる回った。
「あ、スイマセン…よく知りもしない相手から迷惑ですよね」
「いえ、もらいます!とっても嬉しいです」
 その人の言葉を食い気味に慌てて言う。
「って私なんかが貰っていいんですか?」
 勢いで言ってしまった後、赤面して椅子に座り直す。
「はい。今日とっても楽しかったんで」

 彼の少し照れてはにかんだ笑顔に一気に顔の熱が上がっていった。