私は遠くから
その一部始終を見ていて
チクっと胸にトゲが刺さった。
私は一颯の事を
知っていたから・・・
一年生から彼とは同じクラスで
学級委員長をしていたから。
けどそれよりも、もっと前から
私は彼を知っていた。
あのやり取りがあった日から
一週間彼は学校に来なかった。
一週間ぶりに学校に来た彼は
身体中が傷だらけだった。
そんな彼を見付けたのは、
この場所。生物室の裏だった。
煙草を吸い、ボロボロの制服で
彼は座り込んでいた。
「きゃっ!」
思わず声が出た。
声を聞いた彼は振り向き
威嚇する彼。
「ど、どうしたの!?その傷!!」
「誰、あんた」
