[キーン コーン カーン コーン]
「えっ!?」
我に返って時計を見る。
20分モノ間2人は沈黙だったと気付いた時、
「お前、イビキかいてた(笑)」
一颯は笑いながら
ゆっくり立ち上がった。
「嘘っ・・・私寝てた!?」
途端に顔が真っ赤になって
私はうずくまる。
立ち上がった彼は
空を見上げた。
その後ろ姿の彼を
顔を隠したフリをして
こっそり見つめてた時、
「教室行くか!!」
そう言って歩き出した彼に
私は慌てて立ち上がっり
彼の後ろに駆け寄る。
出会った時よりも
大きくなった背中と、
優しい目をした彼の事が、
あの時と変わらずに
好きでいる・・・。
