今でもずっと好きだよ






その次の日だった。

[ガラ ガラ ガラ]


クラス中が静まり返り、
ドアの方にみんなの視線が集中した。
視線の先には一颯が教室に入って
自分の席へ向かって居る所だった。
一颯が初めて教室に来たのだ。
けどその姿を見て、
みんなは言葉を失った。


ボロボロの制服に、
身体中傷だらけで
顔は腫れ、腕と足にはギブスを巻いて、
松葉杖をついていた。


その日から一颯は
毎日学校に来る様になった。


一颯は
"自分はどうなってもいいから、
私に手を出さないでくれ"と
私に絡んで来た上級生に
言いに行ったのだと
先生は教えてくれた。


目の前に居る彼は、
もう私の知っていた彼ではなかった。


今の彼をどうしようもなく
愛おしく思った。