「あッ、1組にあたしの名前あった」 6年1組、出席番号2番のひなが、 1組を指さしてそう言う。 あたしは自分が1組であることを 祈りながら、だんだん1組の表に 向けられたあたしの視線を、下に、 下にと動かしていった。 「…あった」 あたしは小さく呟いた。 ひなは「え?」と首を傾げる。 小さな声で言ったし、周りが すごいうるさかったから、ひなには 聞こえなかったんだと思う。 あたしは、笑顔でひなの目をみて、 もう一度言い直す。 「あったよ、…1組!」