二日目…。








『……い』









『…るい』





窓から零れる朝の光に、彼は優しく起こしてくれた。





「…し…んた?」



私ははっと我に帰ると、勢いよくソファから起き上がる。




…そっか。



あのまま寝ちゃったんだっけ……




『琉衣っていびきかくんだね。』



「え!!!!!」



『嘘うそ♪』




「も…もぉー!!慎汰!!」



肩を叩こうと手を振ると、それはあっけなく透けてしまう。






…………あ……。



私は慎汰の事実をもう一度受け止めた。








『…る、琉衣!学校は!?』



慎汰はそんな私を気遣うように話を変える。






「…あ。学校ね!…遅れちゃうわ。」







私は着たままでしわくちゃになった制服を心配しながら、用意をした。









――――――――……


「琉衣、大丈夫なの?」



学校に行こうとする私にお母さんは心配した表情で聞く。




「うん。大丈夫よ。…いつまでも落ち込んでられないし。」


笑顔を見せると安心したように頷く。







「いってきまぁす。」