幽霊が恋人。

学校で授業を受けていると、いつの間にか慎汰は消えていた。



たぶんどこかで遊んでるのかな…。



あまり気にしないで放課後、待っていると…





「早島さん。」




知らない男の子が私を呼んだ。


誰だろう…そう思いながら近付くと、その男の子は恥ずかしそうに顔を逸らす。



「あの…俺宮田…宮田遥っていうんだけど。あっ…隣の隣のクラスなんだけど。」



「はぁ…。」




「俺ずっと早島さんの事いいなって思ってて…よかったら…つつ付き合ってください。」








……………えぇっ!?


“宮田くん”は顔を真っ赤にして私の答えを待っている。



私も顔を赤くして戸惑うように口を開いた。





「え…えっと…私彼氏いるんだよね…。」


「ええ!?」


宮田くんは本当に残念そうな表情をしている。




「だから…付き合うとかは…無理。」









「そ…そっか…。」


「でも……っ、友達なら…。」









「いいの?」



「うん…。」



ぱぁっと宮田くんの顔は明るくなった。



「ありがとう!!」







うわ………



凄い嬉しそうに笑う人……。






私は驚いた顔でぽかーんとしていると、宮田くんはまたねと言って帰っていった。