「な、何で?!」




自分で言うことじゃないけど
成績だって上位だし、家から近いし
友達関係も恋も何も問題ないのに?!




「明日から、城西高校行け。」




「パパ、全然冗談面白くない。
むしろムカツク!」



するとパパは、新聞を畳んでこちらを向いた


ヤバイ、怒られるかも?!


と思ったら・・・



「パパの一生のお願いだ!!」



いつものクールなパパからは有り得ないほどの必死な頼みだった。



「・・・理由わかんないから無理だよ~。
それに、私今の高校がいいの!」



絶対パパの言うとおりになんないから!



「パパの一生のお願いだから!!
頼む!!お小遣いUPも考えてやるぞ?」



・・・お小遣い・・・UP?



「お前の欲しがってる物も買ってやるぞ?」



・・・私の欲しいものまで?



「・・・しょうがないな・・・」



パパが可哀想だから私はおれてあげただけだもん。
決して、パパの罠にはまったわけじゃないし!



「ただし!1ヶ月だけね!
1ヶ月で気に入らなかったら即前の学校戻るから!」



「もちろん構わないさ」




パパの笑みからきっと城西高校はいい所なのかと思った