0㎝の片思い

桜も散り、高校2年の新しいクラスになれ
今の彼氏ともいい感じの私、夏目 杏
でも仲の良い友達とは、離れて彼とも離れた...。
でも新しい友達ができたんだ。
友達の名前は、美樹ちゃん
黒髪で日本人形みたいで、美人
はぁーうらやましいよ。彼氏はうちより、彼女おもいだし。
うちなんて、サッカーバカだし。
いいや。かっこいいし
てっ、浮かれてる!!授業聞いてねー
まっいっか だって先生の授業面白くないし。
「ヘェクシュン」
お、先生がくしゃみした。へへへ

授業も終わり今日は時間があるから彼氏君と帰ろうかな。
さっそくメール、メールっと。

『今日は時間があるからいっしょに帰らない』
送信っと。
早く返信こないかなぁ~
ブ―ブ―
あっ、マナーモードのままだった
パカ
はやっ、今日は珍しいぞ
『ゴメン、今日用があるから1人で帰る』
ハアー残念でした。
さーてと帰ろう...


私がバス停まで歩いてると
「おーい杏ちゃーん」
おっ、この声は美樹の彼氏!
実はうちの彼氏と美樹の彼氏は仲がいいのだ
「あっ、おひさしぶりー」
「杏ちゃん、大人ぽくなった?」
「もー、お世辞はなしで、美樹はいっしょじゃないの?」
「うん、今日は断られた」
「うちも、何かいやね」
そう2人でわらいながらバス停までいった。
向こうから2人組の人が道路を挟んで見えた。
あれ...
「ねえ、あれ見て」
「何?」
「「えっ」」
うちらが見たのはうちの彼氏と美樹だった。
何、このもやもやは。
「ねぇ、今日はあいつ1人って言ったのに。」
「もしかして、たまたまじゃない?」
「あはは、そうかもね。」
そう言いうちをなぐさめてくれた。
やばい...。なにか胸がいたむ。
「ねぇ、付いて行って見ない?」
「はへ?」
うちはすごくおどろいた。
だめ。とは思った。しかし
「うん。行くよ。」
あぁ、うちはバカだ。最低だ。
「よし、じゃ行こう。」
ドキドキは、まるで今にでも破裂しそうな風船のようだった。
そのまま、うちらは付いて行った。
すると、バスもいっしょに乗った。
あれ、2人とも方向は逆のはず。


それからもう、時刻は夕方の6時30分だった。
あの2人はそれまで一緒にいた。
カフェに行ったり、ゲーセンにも行ったりした。
うちは見てられなくなった。
そして、寂しく1人で住宅街を歩いた。
うちはまだ、知らなかった。
もっと、大きな不幸と新しい出会いに。