そして、あの雨の日から1週間が過ぎた時の事・・。

郁美は、修二から借りた服をクリーニングに出したのを取りに行き、家に帰ろうとした時、郁美の携帯が
鳴った・・。

♪~♪♪~♪

「はい、もしもし?」

「郁美?あたし!今大丈夫?」

「うん、どうしたの?」

「あのさ、来週の金曜日サークルの飲み会あるんだけど来てくれないかな?」

「ええ?だって、あたし陽子と同じサークルじゃないし・・。やばくない?」

「だーいじょうぶ!うちのサークル人数多いしさ、それに女の子が今足りなくて声掛けてたとこなんだ・・。後は、彩子も来るんだけどね・・。」

「そうかあ・・。飲み会か・・・。」

「無理には、強制しないよ。ただ、前の彼の事とかあるかもしれないけど、少しずつ前向きになってくれたらなあって・・・。」

「陽子・・・。」

話は、大体分かっていた。
あたしが彼氏に振られた事は、陽子も彩子も知ってるし、それを細かく言わないのが彼女の性格なんだ・・。

「どうかな・・・?」

「そうだね。・・じゃあ、行こうかな。」

「ホント?ありがとう~。助かる~。とりあえず金曜日に駅前に7時集合で良い?」

「うん。」

「あたしと彩子で行くからさ。あ!後ね、うちのサークルの男友達も紹介するからさ・・。
皆凄く良い人だからさ・・・。」

「うん・・。ありがとう・・。」

「ううん。じゃあ、またね・・。」

陽子との電話を切って郁美は、家に帰った・・。

郁美は、あの雨の日に出逢った修二の事が忘れられず、またどこかで逢いたいなと思っていた・・。

まさかここにも新たな出逢いが始まるとは思っても

見なかった・・。

しかし、この出逢いが郁美の運命を変えるきっかけと

なるのだった・・・。