そして、修二の家に着いた博。

♪~ピンポーン♪

「・・誰?」

「俺。開けてくんない?」

「博・・?」

ドアの向こうには博がいた。

「よう!なーに情けない顔してんだよ?」

「ああ、ちょっとな・・・。」

「とりあえず、中入れてよ。今日、少し寒いし・・。」

「ああ、上がれよ・・。」

修二の部屋に入った博・・。

「どうした、珍しいな、俺のとこに来るなんて・・。何かあったのか?」

「ああ。恋の悩み聞いてくんない?」

「ああ・・。良いけど・・。何か飲むか?」

「ビール!」

「了解。」

そう言うと修二は、冷蔵庫からビールを出し、博に渡した。
すると、博の心の中の小悪魔モードが全開し始めた。
(汗)

「で?恋の悩みって言うのは?」

「・・俺さ、好きな子いるんだ・・。」

「ああ、もしかして陽子か?」

「確かにそうなんだけど、郁美ちゃんが好きなんだ。」

「博・・?冗談だろ?」

「んなわけないだろ。俺は、いつだってマジだよ。
誰かさんみたいに女泣かすほどバカじゃねーよ。」

「・・・。」

「さっき、郁美ちゃんと会ってさ、ずぶ濡れになってたから俺の家に連れて着替えさせたよ。」

「博、お前、まさか・・・。」

「可愛いよな、彼女・・。肌も白くて綺麗だしな。意外と華奢なんだよな、彼女。思わず抱きしめてさ・・。ずーっとあのままでいたかっ

たなあ・・。」

博の能書きにとうとう修二も頭に来たらしくビールの缶をテーブルに叩き付けた。

そして、博の胸ぐらを掴んだ。