「おい!」 なにもしゃべらない私にキレた男子は私を椅子から突き落とした。 「いたっ…」 突き落としたことですっきりしたのか、私の事を突き落とした男子も、その周りに居た人々もそれ以上は、なにもしてこなかった。 “大丈夫。大丈夫。 あともう少しで終わる。” そう自分に言い聞かせながら、毎日を過ごした。 それなのに…。 もし、神様がいるのならば、神様はとても意地悪な人だと思った。