彼女は予想の斜め上を行く

「ふたつめ。付き合ってもないのに、二人で出掛けるな」

葵と俺は、あまり休みが合わない。

同じ会社に勤めているにも関わらずだ!

だから、二人でのんびり出掛けるのはレアなの!

それをお前が、出掛けるだぁっ!!?

抹殺だ!抹殺する!

そして、末代まで呪う!

心の中で悪態をついてから思う。

心の中だとは言え、キャラ崩壊し過ぎだ。

俺、相当酔ってる。

……そりゃあ、そうか。

目の前には、俺の耐えた証であるジョッキがズラリと並んでいるのだから。

……落ち着こう。

二本目の煙草を取りだし、火をつける。

深く煙を吸って、吐き出すと少しだけ冷静になれた気がした。

言いたいことは、山ほどある。

でも、次で最後にしよう。

一番大事なことだけ聞こう。