宮下莉緒は、高校時代·大学時代の同級生。
高3の時、俺から告白して付き合いだした。
仲が良くて、友達にはバカップル扱いされてた。
大学卒業後は俺は地元。
莉緒は、東京で就職した。
距離は離れたし、会える時間も少なくなった。
それでも。
俺達は大丈夫。
なんせバカップルだし。
根拠があるのかないのかよくわからない自信が、俺にはあった。
でも、それは俺だけだった。
社会人になって間もなく、俺達は別れた。
従って、営業課とは別の店舗に入っている開発課への俺の異動を音信不通状態の莉緒は知らない。
………はずなんだけど。
何故か、目の前に確かに莉緒は立っている。
「勇人の異動のこと。りょう君から聞いたの」
考え事が表情に出やすい俺の疑問に、甘ったるい笑顔で答える。
高3の時、俺から告白して付き合いだした。
仲が良くて、友達にはバカップル扱いされてた。
大学卒業後は俺は地元。
莉緒は、東京で就職した。
距離は離れたし、会える時間も少なくなった。
それでも。
俺達は大丈夫。
なんせバカップルだし。
根拠があるのかないのかよくわからない自信が、俺にはあった。
でも、それは俺だけだった。
社会人になって間もなく、俺達は別れた。
従って、営業課とは別の店舗に入っている開発課への俺の異動を音信不通状態の莉緒は知らない。
………はずなんだけど。
何故か、目の前に確かに莉緒は立っている。
「勇人の異動のこと。りょう君から聞いたの」
考え事が表情に出やすい俺の疑問に、甘ったるい笑顔で答える。