「ちょ、た、タンマッ!



待てって!」




ハイドの後ろには首元に剣をおかれた一人の男が立っていた



髪も瞳も深紅で、がっちりとした体つきだ




ハイドの美しさとは対照的に、強さが見える容姿だが、美形である




「俺は誰だと聞いたんだ



答えろ。」





「わかった!


わかったから剣下ろせよ!」




「なら、まずお前がこのドラゴンをどうにかしろ」




男はハイドがずっとドラゴンを見据えていたことに気付いた



「あっ、あぁ!




クルーニー!

先に街に戻っててくれ!」



クルーニーと呼ばれたドラゴンは前方の街の方へと飛んでいった



姿が見えなくなったと同時に、剣の位置は変えずにハイドが振り返った