その時のことだった


グルル グルルル…





ハイド目の前に巨大な鳥のような怪獣がとまった



「ドラゴン、か…



油断した…」




そう言いながらも、先程歪んだ表情は冷静な無表情に戻っている




そして腰にさしていた剣を抜く

柄、鞘、刀身、すべてが漆黒に染まっている




しかし、それはドラゴンには向けられなかった






「誰だ。




俺に何か用か。」




振り向かずに剣だけを後ろへ向ける




「うわっ!」