ハイドが台所に入った後ろからアクセルが入ろうとした
しかし、
「入ってこないで、邪魔だから
心配しなくても変なことはしない」
と一蹴され、一言も発することなく追い出された
「ねぇ、アクセルー
ハイド何してんの?」
不思議そうにクレンが尋ねる
「んー…
多分何か食い物作ってくれるんだろーけど…」
「えっ!
なんで?」
「まぁ、いろいろあって作ってくれることに…」
「手伝った方がいいよね!」
そういって、立ち上がった瞬間
「その必要はない
今あるもんじゃこんなもんしか作れなかったが」
台所からハイドが出てきた
ハイドはリビングのテーブルに2人分のパン、スープ、ステーキを置いた
「……これ、今の短時間に作ったのか?」
「スープは昨日のあまりだし、パンは先日街で調達したものだ
肉はこの前襲ってきた獣の肉だが、まぁ、食えるだろう」
「で、でも…これハイドが食べるためのものだったんじゃ…
こんなにもらっても大丈夫なの?」
「そ、そうだよ!
俺、てっきり一口くらいめぐんでくれる程度かと…」
2人して目の前のご馳走に戸惑い、ハイドに問い詰める
「うるさい
俺はこの程度の食料がなかったところで何も感じやしない
自分で食料の調達くらいできる
腹へってんだったら遠慮なんかすんな」
ハイドが不機嫌そうな顔になった
「じゃ、じゃぁ遠慮なく…」
2人は顔を見合わせる
「「いただきます!!」」
黙々と食べ、すぐに食べ終わった
「うまっ
めっちゃうまっ
久々にまともなもん食ったー!
ハイド、サンキュー!
ごちそーさん」
「ホントにおいしかった〜
ハイド料理うまいね!
ありがとう、ハイド
ごちそうさま」
