10年遅れのラブレター【停滞中】


きらきらスマイルを見せてきた、笹岡くんにあたしの心臓は急加速。

身体中の熱という熱が顔に集中したように、頬っぺたが熱くなった。



「てか、松井と遊ぶの初めてじゃね?」


「そ、そうだね…っ」


「同じクラスになるくせに、教室で喋って終わりだったもんな!」


「だ、だって笹岡くん…他にも友達たくさんいるでしょ?わざわざあたしが誘っても……」


そう。

あたしが誘わなくても、彼にはたくさん友達いる。

想いを寄せている女の子がたくさんいる。