「ちょっと!美波っ、アンタなにモジモジしてんのよ!」 「う、うるさいなあ!今、心の準備してたとこだもんっ」 こそこそと小声で話してきた遥に、あたしは冷や汗が止まらないでいた。 「だったらさっさと行ってこい!」 「わっ!!」 背中をドンッ!と押され、前につき出されてしまった。 と、視線を感じ、下げていた目線をあげてみたら……… 「お、松井じゃん。お前、ずっと後ろにいただろ?なんでこっち来ないんだよー?」 「う、あ……えっと」