「松井が来てて俺、予想以上に浮かれてるから」 「…なっ…!!」 にぱっと、いたずらっ子のように微笑んだ笹岡くんの言葉が、嘘か本当かなんて、この時のあたしにはわからなかった。 だけど…… 本当だったら、いいなって…。 小さな希望を、信じたかった。 離れていた距離は、いつのまにか近くなっていて。 隣に彼の体温を感じることが、凄く凄く嬉しかった。