そう考えたとたん、顔がしたに下がる。 ダメだ…。 落ち込むと顔が下がるのがあたしのクセ。 直したいけど…小さい頃からのクセは、しっかりとあたしの脳に染み付いていて離れてはくれないものだった。 「は?なんだよ、それ」 「え?」 クツクツと笑う、彼の声が耳にこだましてパッと顔をあげた。 「俺は、松井と遊びたいって思っただけ。周りは関係ねーだろ?」 「……っ、」 「……今日、あいつらの誘い断らなくて正解だった」 「……え?」 急に真剣な表情になった笹岡くん。