花火大会の日も浴衣が似合いすぎて死ぬかと思った。
そして"最後"のデートだと知らずに浮かれていた自分を殴り倒したいくらいだった。
初めて君が助けを求めていた日でもあった。
あの時助けられなかった自分が悔しくて情けなくて…。
陽菜さんに言われてやっと我に帰った。
まだ助かるかもしれない…。
でも、遅かったのだ。
麻璃華さんの最後を見とれずに死んだのは悔しかった。
最後を見とった陽菜さんから手紙を貰った。
『麻璃華が高杉先輩に渡してって頼まれたので…どうぞ受け取ってください…』
久々に陽菜さんを見たけど前より痩せていた。
いつの間にか手にあの手紙を握っている自分がいた。
…―読んでみようか。
封を開けた。
―…カサッ

