「…ん?麻璃華?どうしたのよ?」



 麻璃華は私に身体を預けたまま動かない。


 なにかがおかしい…。


 もしかして…!!



「麻璃華っ!!麻璃華っ!!意識はあるの!?」



 高杉先輩を見ていると固まっていた。



「なにしてるんですか!はやく救急車をよんでください!」


「麻璃華さん…どうしたら…」


「いい加減にしなさい!!麻璃華が今危ないのよ!?なにあんた1人で落ち込んでんのよ!!」


「陽菜言い過ぎだ…」



 湊汰が私をとめた。


 麻璃華が倒れたのに混乱してしまったみたいだった。



「…とにかく救急車を…」



 手がふるえて上手くボタンを押せれない…。



「…陽菜、大丈夫だ…。焦るな…」



 湊汰に言われて落ち着いたのかボタンが押せた。