「まだ…まだ分からないじゃないですか!!…諦めないでくださいっ!!まだ未来は決まってないですから!」 私はこの子の言葉が深く心にしみた。 私みたいななんでも諦めるような子じゃない。絶対に諦めない強い心をもってる。 …私もできるなら…この子になりたい。 「つ、ついたぁ…。君って結構はやいんだね…」 「普通ですよ。ほら、まだ間に合ったみたいですよ?」 「ほんとだ。ありがとう!名前…教えてくれる?」 「いいですよ。高杉宏っていいます。あなたは?」 「井上…麻璃華。井上麻璃華です…」