だんだん私の中に怒りがつもっていった。
“なんでこんなに頑張って治療してるのになおらないの?”
“どうしたらなおってまた遊べるようになるの?”
“どうしたら…私は…また笑顔になれる?”
私の不安は消えないまま中学三年までなっていた。
「お母さん…私ね、高校にいきたいの…」
はじめてお母さんにワガママを言ったときだった。
病気の人たちはたくさんいる。私よりきつい薬をつかってもなおらずに苦しんでる人はたくさんいる。
なら、死ぬ前に楽しい思い出をつくりたい。死ぬときまで楽しくなくなりたい。また…笑顔になりたい。
そして“恋”がしたい…。

