その日の授業はまったく耳にはいらずに放課後に…。 「麻璃華ったら授業中ボーっとしてたでしょ?…しかも高杉先輩にあった時から!」 「よくみてるんだね…。逆に怖いよ?陽菜」 「だって見えちゃうんだもんっ!窓の外ばかり見ちゃってさぁ。」 「…私が当たったときに無視してたら陽菜に当たったもんね」 「そうよ!困ったんだからね!」 私が苦笑すると、陽菜が「あっ!」と声を上げる。 「どうしたのよ?」 「高杉先輩がいる!!」