やっとの想いで非常口にたどり着く。 「仁奈っ」 呼ばれて振り返ると 私のお気に入りのバックを持った龍がいた。 「ほらっ」 ドアを開けて外にでる。 龍ゎ慣れた手つきでバックをイスの下にいれ、ヘルメットをかぶった。 「行くぞ!」 龍ゎ肩で息をしている私を、ヒョイと持ち上げて後ろに乗せると 猛スピードでバイクを発進させた。