そう思ってたら私の手から入部届けがすり抜けた。 驚いて顔を上げると、 「夜那~!!」 親友の夜那が立っていた。 「アンタ、まだ書いてないじゃん」 「だ、だって」 呆れた顔しながらため息をつく夜那。 サバサバした性格に、スラッと高い身長。 小さい顔に整ったパーツ。 誰が見ても美人さん。 「だっても糞もないわよッ。初めから先公に目ぇつけられたいの!?」 「ひぇ!!」 口がとてつもなく悪いけど…