―――カラン

"夜桜"と書かれたドアをあけると、ほんのりした明るさが広がる。

外のネオンたちのせいで中はかなり暗いように思えるけれど、この明るさにどこか安心する。


「こんばんは。」

「あら、こんばんは。麗ちゃん。いつも悪いわねぇ。」

「いぇ、ここで働かせてもらえているだけでもありがたいので。」