「はい…」



「でもこれからはサボらないよ。繭は圭人君にとって“憧れの人”で居たいからね」



そう言って笑ったんだ。



この笑顔…。



俺の憧れてた繭先輩だ。



「はい…」



「じゃぁ、戻るわ!」



俺と反対方向を向いた。



「頑張って下さい!応援してます!」



「ありがと。圭人君も頑張んなよー??」



え…??



「え…??」



「しっかり掴まなきゃ掴めるものも掴めなくなっちゃうわよ!」



先輩…。



「はい、頑張ります」



先輩はグラウンドへと走って行った。