「いや…な、なんでもない…」



噛みまくるあたし。



なんでもなくないでしょ(笑)ってツコッミたくなるわ(笑)



「じゃぁ行きましょうか…」



あたしなんてお構い無しにスタスタと行ってしまおうとする。



手…繋がないのかな…。



ここで何もしないあたしじゃない!!



2、3歩あるいた圭人に何か言うわけもなくただそこから動かない。



圭人はあたしが着いて来てない事に気付き後ろを向いた。



「あれ…柚葉さん??」



あたしはそっと左手を差し出した。



「ん…」



“繋いで”って言う意味で。