その時……。



バンッ



勢いよくドアが開く音がした。



「貴方がお兄ちゃんの彼女ね!!お兄ちゃんの部屋から出ていきなさいよ!!」



よく分からない女の子はあたしの腕を無理矢理引っ張った。



髪がサラサラで綺麗な顔立ち。



自分は負けないとでも言うようにあたしに思いっきり睨まれた。



あたしを思いっきり引っ張っている手がいきなり緩くなった。



圭人が女の子を引っ張っていた。