やばい…。



俺はドキドキしながら少しずつ顔と顔の距離を縮めた。



ドキドキ…



俺の心臓が大きな音がする。



もう少しで口が重なるという所で俺の唇の前に人差し指が出た。



「うわッ」



思わず大きな声を出してしまう。



「あたしにキスしようなんて百年早いつーのッ」



俺の前には目をトロンとさせ、背伸びをする柚葉先輩がいた。



「起きてたんですか!?」



柚葉先輩に騙されたぁぁ。



俺の前には不敵のように笑う柚葉先輩。