あたし様の恋事情【完】

バシッ



開けたとたんクッションが飛んで来た。



「うおっ!?」



俺はすばやくそれを避けた。



「お兄ちゃんのバカッ!!彼女のいるお兄ちゃんなんて知らないバカッ!!」



そう言って俺の手にあるランドセルを自分の所に持って来ようとした。



だけど美波は俺にわ勝てない。



「なんでそんな怒るんだよ??」



俺は美波の部屋に入りドアを閉めた。



廊下で話して父さんに怒られるのはごめんだし。



「お兄ちゃんに彼女がいるからっ…」