「……………………。」 言えない…言えるわけがないよ。 『雅也と私が最近一緒にいるから、いじめられてるの―…』 なんて言ったら、いじめを止めようと雅也は私から離れていく。 そんなの絶対に嫌だ。 せっかく近づいたのに… だから私は嘘を言おうとした。 「雅也、あのね…」 私が話始めた瞬間… キーンコーンカーンコーン… 「チッ…時間かよ‥」 タイミング良く予鈴のチャイムが鳴った。