「ねぇ~雅也くんってぇ~彼女いるのぉ?」 と甘ったるい声でドキッとする質問を1人の女子が聞いた。 (えっ…嘘‥雅也はなんて言うの…) 慌てて雅也を見ると、ちょうど目が合った。 絡み合う目線――… 先に逸らしたのは雅也だった。 でも…照れたように下を向いて、またすぐ目線を合わせてきた。 そして…優しく私に微笑んで周りにいる女子達に言った。 「いるよ。とっても可愛くて大好きな子が♪」 とても泣きそうになった。