やはりここぞという時には、付き合いも長く信頼する小夜にカリナを託す。

負い目を感じているとか、そんな事は緊急時には関係ない。

『小夜にならば』カリナを託せる。

『龍太郎君…!』

林間学校に来てからというもの、彼に対する不信感を拭えなかった小夜だが、この言動で彼女はスペシャルバカへの信頼を取り戻した。

『行こう、カリナちゃん!』

小夜はカリナの手を引く。

『龍太郎君なら、きっと何とかしてくれるよ!』