天神学園高等部の奇怪な面々22

「……」

バイオリンを弾く手を止め、和音は小夜の隣に座る。

「どうしたんだい小夜、君はスペシャルバカに相当ご執心だと思っていたんだがね」

『…そんな事ありません』

プイとそっぽを向く小夜。

そんな彼女を、和音は微笑ましく見つめる。

「僕と違って、スペシャルバカは口下手で肝心な事を黙っている事があるからね…それで誤解を受ける事もあるのかもしれない」