『お母さんの手伝いとかしてるからね、このくらいは出来るよ』

ニッコリ微笑む小夜。

先日のゴールデンウイークでも、龍太郎一味の粉物パーティーでキャベツ千切り担当として活躍した。

「そっかぁ、で、その手料理をスペシャルバカに食べさせたりすんの?」

カリナが言うと、小夜の表情は一気に曇る。

『…知らない、龍太郎君なんて』

カリナと何かしらの秘密を共有している。

その事がまだ尾を引いているようだ。

(しまった…話題に出したのは迂闊だったか…)

困惑気味のカリナ。