と。

「?」

茂みの奥からガサガサと音がした。

キョトンと音のする方を見るレオーネと八重。

漂うのは新緑の香りに混じった獣臭。

そして荒い息遣い。

パキパキと枯れ枝を踏み締めながら、二人の前に姿を現したのは。

「!?」

本来のサイズでは考えられないほどの、大きな猪だった。