生徒達を見守っているようでいて、愛用のスマホをハンズフリー状態にしてイチャラブテレフォンタイム中。

真っ直ぐに前を見ているが、視界には何も入っていない。

入っても見えていない。

彼の隻眼に見えているのは、愛しい奥方の幻影のみ。

そんな中。

「先生!先生!」

一人の生徒が走ってくる。

「スズメバチの巣が近くにあって、スペシャルバカが刺されています!」

「捨て置け」

また別の生徒が走ってくる。

「テントの中に百足が入ってきて、スペシャルバカが咬まれました!」

「捨て置け」

またまた別の生徒が走ってくる。

「スズメバチと百足の毒で、スペシャルバカの患部が4倍に腫れ上がっています!」

「捨て置け」

こりゃあスペシャルバカ死ぬな。