天神学園高等部の奇怪な面々22

翡翠は気がかりだった。

下山ルートは川沿いだ。

この雨だと、上流にも相当降り注いでいる筈。

もしかしたら…。

彼の懸念通り。

「!!」

上流から轟音が聞こえる。

「いかん!高い所へ登れ!川から離れろ!」

翡翠が慌てて生徒達に指示を出すが。