天神学園高等部の奇怪な面々22

「満更根も葉もなくもない…」

エリーの頭を撫でながら、レオーネが言う。

『どういう事?レオーネちゃん』

小夜が問いかけるが。

「……」

肝心な所で口を噤んでしまうレオーネ。

「ともかく無垢なレオーネが笑顔になれるように僕らで助けてあげよう~♪」

弾き語りしながら提案する和音。

同じ班の仲間同士、どうせなら楽しく林間学校を過ごしたいというのは、全員が考える事だった。