(私の友達を…歓迎してくれて有り難う)

心の中で呟く。

山々の木々も、天神学園の生徒達も、彼女にとってはかけがえのない友人。

その友人達が、共に楽しく時間を共有できた事を嬉しく思う。

言葉を交わせなくとも、共に笑い合える関係でいられた事を幸せに思う。

遥か昔、人間と自然は共存していたのだ。

昔から人間と自然は友人。

時代が過ぎ、少し距離を置く事になってしまったものの、自然は真摯な態度で接すれば、いつでも人間達を歓迎してくれる。