好きの反対の反対。




あたしは涙目になった目をこすりながら


鏡を見る。

ちょっと、目赤いけど

大丈夫だよね・・?


「先生・・?いますか?」


あたしはドアを開けて


小声ぎみで声をかけてみる。


「おう、川口か。


 入っていいぞー。」


「失礼します。」


やっぱり先生と2人きりは

緊張する。


「あの・・昨日はありがとうございました。


 お礼にクッキー持ってきたんで

 よかったら食べてください。」